Sousa's_Band

2022年03月31日

You See In Me (from “El Capitan”)

You see in me, my friends,
A man of consummate bravery;
My inmost nature tends,
To free the world from all slavery,
This thought then cherish:
Though you perish
Crush out Spanish knavery.
To arms,
To arms,
For liberty.

(To arms, to arms,
For liberty.)

Behold El Capitan;
Gaze on his misanthropic stare,
Notice his penetrating glare;
Come match him if you can.
He is the champion beyond compare.

(Behold El Capitan.)

Gaze on his misanthropic stare,
Notice his penetrating glare.

(Come match him if you can.)

He is the champion beyond compare. (Compare.)

This campaign leave to me,
And have no further anxiety;
I’ll rid this land, you’ll see,
Of Don Medigua’s society,
And when I meet him,
I will greet him,
Without much propriety.
To arms,
To arms,
For liberty.

(To arms,
To arms,
For liberty.)

Behold El Capitan.
Gaze on his misanthropic stare.
Notice his penetrating glare;
Come match him if you can.
He is the champion beyond compare.

(Behold El Capitan.)

Gaze on his misanthropic stare.
Notice his penetrating glare.

(Come match him if you can.)

He is the champion beyond compare. (Compare.)

「君らの見る私は(「エル・カピタン」より)」

君らが見る私は、同胞よ
完璧に勇敢な男だ
我が内なる思いが自然と赴くのは
世界を奴隷のくびきから解放することだ
この思いを胸に抱き
たとえ無惨に死のうとも
スペインの非道を締め出すのだ
武器を取れ
武器を取れ
自由を得るのだ

(武器を取れ、武器を取れ
自由を得るのだ)

見よ「将軍様」を
刮目せよ、その人の世を厭う眼差しを
注視せよ、その鋭い眼光を
相手にできると言うなら競えばいい
あの方こそが比類なき勝利者なのだ

(見よ「将軍様」を)

刮目せよ、その人の世を厭う眼差しを
注視せよ、その鋭い眼光を

(相手にできると言うなら競えばいい)

あの方こそが比類なき(比類なき)勝利者なのだ

ここの戦略は私に任されているから
何も懸念することはないのだよ
私はこの国から追い払おう、見ているがいい
ドン・メディグアの朋輩を
私は奴めを迎え撃とう
礼儀などお構いなしだ
武器を取れ
武器を取れ
自由を得るのだ

(武器を取れ
武器を取れ
自由を得るのだ)

見よ「将軍様」を
刮目せよ、その人の世を厭う眼差しを
注視せよ、その鋭い眼光を
相手にできると言うなら競えばいい
あの方こそが比類なき勝利者なのだ

(見よ「将軍様」を)

刮目せよ、その人の世を厭う眼差しを
注視せよ、その鋭い眼光を

(相手にできると言うなら競えばいい)

あの方こそが比類なき(比類なき)勝利者なのだ

 ジョン・フィリップ・スーサ(John Philip Sousa、1854~1932年)による1896年初演のオペレッタ「エル・カピタン(El Capitan)」の中の楽曲です。リブレットと作詞はチャールズ・クライン(Charles Klein、1867~1915年)とトム・フロスト(Tom Frost、生没年未詳)。
 「エル・カピタン」はスペイン統治下のペルーで副王に任命されたドン・エリコ・メディグア(Don Errico Medigua)が反乱軍による暗殺を恐れて、反乱軍の首謀者エル・カピタン(El Capitan)と成り替わることから起こるドタバタを描いたもの。この楽曲は第一幕でエル・カピタンに扮したドン・メディグアが反乱軍の仲間に歌うもの。この歌を元にスーサは行進曲「エル・カピタン(El Capitan)」を書いています。行進曲は1909年にスーサの楽団(Sousa's Band)が録音を残し、その年のビルボードのヒットチャートで三位を記録しています。

consummate:申し分のない、熟練の、完全な。
bravery:勇敢、勇壮。
inmost:最も奥の、心の奥の。
cherish:大事にする。
perish:死ぬ、非業の死を遂げる。
Crush out:締め出す。
knavery:不埒な行為。
To arms:(号令)戦闘準備。
Behold:見よ。
El Capitan:スペイン語で統率者。
Gaze on:見つめる、熟視する。
misanthropic:人間嫌いの、厭世的な。
penetrating:よく通る、鋭い。
glare:ねめつけること、睨み。
match:対抗させる。
campaign:会戦、戦役。
anxiety:懸念。
society:団体、仲間。
propriety:礼儀。

スーサの楽団による演奏。後半が「エル・カピタン」のマーチです。
 

オペレッタでこの楽曲が歌われる場面。
 



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2021年02月13日

America (My Country, ’Tis of Thee)

My country, ’tis of thee,
Sweet land of liberty,
Of thee I sing;
Land where my fathers died,
Land of the pilgrims’ pride,
From ev’ry mountainside
Let freedom ring!

My native country, thee,
Land of the noble free,
Thy name I love;
I love thy rocks and rills,
Thy woods and templed hills;
My heart with rapture thrills,
Like that above.

Let music swell the breeze,
And ring from all the trees
Sweet freedom’s song;
Let mortal tongues awake;
Let all that breathe partake;
Let rocks their silence break,
The sound prolong.

Our fathers’ God to Thee,
Author of liberty,
To Thee we sing.
Long may our land be bright,
With freedom’s holy light,
Protect us by Thy might,
Great God our King!

Additional verse to celebrate Washington’s Centennial:

Our joyful hearts today,
Their grateful tribute pay,
Happy and free,
After our toils and fears,
After our blood and tears,
Strong with our hundred years,
O God, to Thee!

「アメリカ(我が祖国、そは汝なり)」

我が祖国、それが汝
自由の美し国よ
汝のことを歌わん
我が父祖の斃れた国よ
巡礼者の誇りの国よ
各々の山並みからも
自由を響き渡らせよ!

我が生まれし国よ、汝は
高貴なる自由の国よ
その名を愛そう
その巌とせせらぎを愛す
その森と聖堂のある丘を
我が心は歓喜に打ち震える
今述べたものを思うと

楽の音を風に満たせ
木々に鳴り渡らせよ
甘美なる自由の歌を
死すべき者の舌を呼び覚まし
全ての息を一つのものとせよ
巌も沈黙を破るように
響を遠長く通せ

我らが父祖の神は、汝には
自由の作り手
汝のことを我らは歌おう
長らく我らが国には輝きを
神聖なる自由の光明を
その力で我らを守り給え
偉大なる神、我らが王よ!

ワシントン大統領就任百周年を祝して追加した歌詞

我らが喜ばしき心は、今日に
大いに敬意を払い
幸福で自由となる
困難と恐怖を乗り越え
血と涙を流して
我らが百年の力よ
おお、神よ、汝がために!

 アメリカの聖職者サミュエル・フランシス・スミス(Samuel Francis Smith、1808~1895年)が神学生だった1831年に、友人であった教会音楽作曲家ローウェル・メイソン(Lowell Mason、1792~1872年)の勧めで、英国国歌「神よ女王を守りたまえ(God Save the Queen)」のメロディーに新たな詩を書いたものです。スミスはワシントン大統領就任百周年の1889年にスミスは追加の歌詞を作成しました。
 録音も非常に多く、ビルボードのヒットチャートでは、1905年にスーサの楽団(Sousa's Band)の演奏が三位を、ジョージ・アレグザンダー(George Alexander、1867~1913年)のものが七位を記録しています。1918年にコロンビア混声八重唱団(Columbia Mixed Double Quartette)が歌ったものは一位となっています。英国の俳優でバリトン歌手のルイス・グラヴァー(Louis Graveure、1888~1965年)が1917年に歌ったものは五位となりました。1939年にアメリカのコントラルト、マリアン・アンダーソン(Marian Anderson、1897~1993年)がリンカーン記念堂で歌ったものは、2009年にグラミーの殿堂に登録されました。

rills:小川。

スーサの楽団による演奏
 

ジョージ・アレグザンダーの歌唱
 

コロンビア混声八重唱団の歌唱
 

ルイス・グラヴァーの歌唱
 

マリアン・アンダーソンの歌唱
 



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2020年06月29日

Hiawatha : His Song to Minnehaha

Oh the moon is all agleam on the stream
Where I dream here of you my pretty Indian maid.
While the rustling leaves are singing high above us overhead
In the glory of the bright summer-night
In the light and the shadows of the forest glade
I am waiting here to kiss your lips so red.

There’s a flood of melodies on the breeze
From the trees and of you they breathe so tenderly
While the woodlands all around are resounding your name,
Oh my all in life is you only you
Fond and true and your own forevermore I’ll be.
Hear then the song I sing with lips aflame.

I am your own your Hiawatha brave
My heart is yours you know
Dear one I love you so
Oh Minehaha gentle maid decide
Decide and say you’ll be,
My Indian bride.

In the treses of your hair, lies a snare and its there,
Where my heart a willing captive is.
Oh my woodland queen I pray you’ll hold it ever in your care
In my little birch canoe love with you
Just we two down the stream of life in wedded bliss
I would drift sweetheart with you my lot to share.

When the birds upon the wing in the spring
Gaily sing of the green and golden summer time
When the snows of early winter robe the woodlands in white,
Then your Hiawatha free I will be
And to thee ev’ry thought of mine will e’er incline.
Heed then the vows I pledge to thee this night.

I am your own your Hiawatha brave
My heart is yours you know
Dear one I love you so
Oh Minehaha gentle maid decide
Decide and say you’ll be,
My Indian bride.

「ハイアワサ(ミネハハに捧ぐ歌)」

ほら、月が流れる水面を輝き渡らせれば
ここで僕は君のことを夢見るのさ、かわいいインディアン娘のことをね
頭の上で木々の葉が擦れ合って、高らかに歌い上げる間
明るい夏の夕暮れのきらめきに包まれて
森の空き地と光と影の狭間で
僕は待ち続ける、君の糸紅き唇に口づけする時が来るのを

そよ風に乗って、妙なる調べが溢れて
木々の間から君のことを歌い、風は優しく息づき
周りに広がる森の国が高らかに君の名を歌い上げる
ああ、僕の命の全ては、ただ君一人だけのもの
心から望んで、永遠に君だけのものに、僕はなろう
聞いておくれ、僕の燃える唇から溢れでる歌を

僕は君だけのもの、君の英雄ハイアワサなんだ
僕の心は君のもの、そうなんだよ
君だけを、心から愛しているんだよ
ねえ、ミネハハ、優しい乙女よ心を決めて
心を決めて、誓って欲しいんだ
僕のインディアンの花嫁になると

編み上げた君の髪には、きっとそこには罠があるんだね
そこに僕の心は喜んで捕らえられているんだ
ああ、森の国の女王よ、君が永久に優しく捕らえたままいてくれるよう願うよ
僕の小さな樺の木のカヌーで愛を交わそう
二人だけで人生と言う川を下っていこう、婚姻の祝福に包まれて
僕は流れていこう、恋人よ、君と共に運命を分かち合おう

春に翼を羽ばたかせていた小鳥たちは
緑と金に彩られた夏の季節を陽気に歌うだろう
冬の初めに雪が森の国を真っ白に装うと
君だけのハイワアサは、僕は解き放たれるんだよ
思いの一つ一つがみんな、君の方に向いていくんだ
よく聞いて欲しいんだ、今夜、君に語る僕の誓いの言葉を

僕は君だけのもの、君の英雄ハイアワサなんだ
僕の心は君のもの、そうなんだよ
君だけを、心から愛しているんだよ
ねえ、ミネハハ、優しい乙女よ心を決めて
心を決めて、誓って欲しいんだ
僕のインディアンの花嫁になると

 アメリカの作曲家チャールズ・N・ダニエルズ(Charles N. Daniels、1878~1943年)がニール・モレット(Neil Moret)の変名で1901年に「ハイアワサ(夏の牧歌)(Hiawatha (A Summer Idyl))」のタイトルで発表した器楽曲に、1903年にジェイムズ・J・オデイ(James J. O’Dea、1870~1914年)が詞を付けたものです。モレットの楽曲はロングフェローの詩に出てくるアメリカ先住民の英雄ハイアワサから採ったものではなく、故郷カンザス州にある都市ハイアワサへ向かう列車の音からヒントを得たものだそうです。オデイの詩はロングフェローの詩に出てくるロマンスを下敷きにしていますが、こちらも自らの恋をハイアワサとミネハハのロマンスに例える若い恋人のように思われます。
 録音ではビルボードのヒットチャートでは、ハリー・マクドナフ(Harry Macdonough、1871〜1931年)の歌ったものが一位を、ダン・W・クイン(Dan W. Quinn、1860〜1938年)のものが三位を記録しています。歌のない器楽のみのものでもスーサの楽団(Sousa's Band)のものとコロンビア・オーケストラ(Columbia Orchestra)のものが三位を記録しています。

Hiawatha:ハイアワサ(Hiawatha、1525~1595年)。現在のアメリカ・カナダ国境付近に生まれたアメリカ原住民。オノンダガ族、もしくはモホーク族に属し、酋長であったと伝えられています。アメリカ先住民六部族によるイノコイ連邦の創設に携わった歴史上の人物ですが、ヘンリー・ワーズワース・ロングフェロー(Henry Wadsworth Longfellow、1807~1882年)が1855年に発表した詩「ハイアワサの歌(The Song of Hiawatha)」により、伝説上の英雄のように扱われています。
Minehaha:ミネハハ。「ハイアワサの歌」に登場する、ハイアワサの恋人。ロングフェローによる創作です。
treses:おそらくtressesの誤植。当時出版された楽譜でtresesとなっていたのでそのままにしています。

ハリー・マクドナフの歌唱


ダン・W・クインの歌唱


スーサの楽団による演奏


コロンビア・オーケストラによる演奏



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2020年01月28日

In the Good Old Summer Time

There’s a time in each year
That we always hold dear,
Good old summer time;
With the birds and the trees-es,
And sweet scented breezes,
Good old summer time,
When your day's work is over
Then you are in clover,
And life is one beautiful rhyme,
No trouble annoying,
Each one is enjoying,
The good old summer time.

In the good old summer time,
In the good old summer time,
Strolling thro’ the shady lanes
With your baby mine;
You hold her hand and she holds yours,
And that’s a very good sign
That she's your tootsie wootsie
In the good old summer time.

To swim in the pool,
You’d play “hooky” from school,
Good old summer time;
You’d play “ring-a-rosie”
With Jim, Kate and Josie,
Good old summer time,
Those days full of pleasure
We now fondly treasure,
When we never thought it a crime
To go stealing cherries,
With face brown as berries,
Good old summer time.

In the good old summer time,
In the good old summer time,
Strolling thro’ the shady lanes
With your baby mine;
You hold her hand and she holds yours,
And that’s a very good sign
That she’s your tootsie wootsie
In the good old summer time.

「いつも大好きな夏の季節に」

毎年必ず来るこの季節を
誰もがとりわけ愛しく思うんだ
いつも大好きな夏の季節を
小鳥たちに茂る木々
それに甘く香るそよ風
いつも大好きな夏の季節に
昼の仕事が終わったら
あとはクローバー詰みみたいに気楽に過ごすんだ
人生は一くさりの美しい詩となって
悩み事に煩わされることもなく
誰も彼もが楽しんでいるんだ
いつも大好きな夏の季節を

いつも大好きな夏の季節に
いつも大好きな夏の季節に
木陰の小道をそぞろ歩き
愛しの君を連れて
娘の手を取れば、娘が手を握り返す
これは、とても良い兆しなんだ
きっと、あの人は恋人になってくれる
いつも大好きな夏の季節に

プールで泳ぎたくて
学校を「サボって」抜け出すんだ
いつも大好きな夏の季節に
「バラの花輪」をして遊ぼう
ジムとケイトとジョージーと
いつも大好きな夏の季節に
日々は喜びに満ち溢れ
みんなが喜んで大事に思う
誰も悪いことだなんて思いはしない
こっそり木の実を摘んだとしても
木の実みたいに顔を真っ赤にして
いつも大好きな夏の季節に

いつも大好きな夏の季節に
いつも大好きな夏の季節に
木陰の小道をそぞろ歩き
愛しの君を連れて
娘の手を取れば、娘が手を握り返す
これは、とても良い兆しなんだ
きっと、あの人は恋人になってくれる
いつも大好きな夏の季節に

 アメリカの作詞家レン・シールズ(Ren Shields、1868~1913年)の書いた詩に、ウェールズ生まれの音楽家でコメディアンのジョージ・エヴァンズ(George Evans、1870~1915年)が曲をつけた歌です。最初に出版社に持ち込んだ時には、季節ものの歌はその季節が終われば忘れ去られると言われ、受け付けてはもらえませんでした。しかし、当時エヴァンズのアレンジを手助けしていた歌手で女優のブランチ・リング(Blanche Ring、1871~1961年)がこの曲に惚れ込み、その年のミュージカル「守備選手(The Defender)」の中に組み込ませたのでした。舞台ではリングが自ら歌い、初日からコーラス部を観客も一緒に歌って大盛況となりました。その後も多くの歌手や楽団が持ち歌にしています。ビルボードのヒットチャートでは1902年にはJ・W・マイアーズ(J. W. Myers、1864頃~1919?年頃)のものが一位、ウィリアム・レドモンド(William Redmond、1871~1945年)のものが三位を記録し、翌1903年にはハイドン・カルテット(Haydn Quartet)のものとスーサの楽団(Sousa's Band)のものが一位、ハリー・マクドナフ(Harry Macdonough、1871~1931年)のものが三位を記録しています。スーサの楽団のものではコーラス部をハリー・マクドナフとS・H・ダドリー(S. H. Dudley、1864~1947年)が歌っています。1930年にはグレタ・ガルボ(Greta Garbo、1905~1990年)主演映画「アンナ・クリスティ(Anna Christie)」に使用され、1949年にはジュディ・ガーランド(Judy Garland、1922~1969年)主演でこの歌からタイトルを取った「グッド・オールド・サマータイム(In the Good Old Summertime)」(日本未公開、DVD販売あり)と言う映画も作られています。1952年にはレス・ポール(Les Paul、1915~2009年)とメアリー・フォード(Mary Ford、1924~1977年)のコンビがロックアレンジで録音したものが、ビルボードのヒットチャートで十五位を記録しています。日本では「昔なつかし夏のころ」の邦題で紹介されているようです。

(2020年12月06日補足)
 1924年に宮沢賢治はこの曲をアレンジしたものを自作の戯曲「ポランの広場」の劇中歌に使用しています。原曲がワルツだったのに対し、賢治のアレンジでは四分の二拍子になって、やや異なる印象の曲となっています。



Good Old:所謂「古き良き」。夏は毎年来るので、お馴染みのくらいの意。
the trees-es:treesですでに複数形になっていますが、次行のbreezesと韻を踏ませるために強引に語尾にesを付けています。
are in clover:気楽に暮らす、裕福に暮らす、の意の慣用句。
tootsie wootsie:恋人の意味の愛称。
play “hooky”:学校などをズル休みする。
ring-a-rosie:日本のかごめかごめのように手をつないで輪になって回る子供の遊び。

音源はJ・W・マイアーズのものは埋め込みできないようです。
ウィリアム・レドモンドの歌唱


ハイドン・カルテットのもの


スーサの楽団のもの


ハリー・マクドナフがソロで歌ったもの


映画「グッド・オールド・サマータイム」の予告編では歌詞入りでこの歌が使われています


1975年には殺虫剤のCMソングにまで使われていたようです



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2020年01月06日

Unchain the Dogs of War (from “The Bride-Elect”)

Unchain the dogs of war!
The enemy will find us unrelenting;
When our cannons roar,
King Papagallo then will be lamenting.

March o’er hill and valley!
Dashing!
Crashing!
With a mighty rally,
Like knights of yore.

Unfold our country’s flag,
Let regimental bands begin their drumming,
Tho’ we will not brag,
Inform the craven foe that we are coming!

Sound the call for battle!
Steady!
Ready!
Hear our bullets rattle
’Gainst jutting crag.

Oh tremble, Papagallo!
Clear the track, we’re on our way!
Oh tremble, Papagallo!
We will rout you in dismay.

In serried ranks onward press to meet the foe!
He’ll quail before our battle cry. Rah! Rah!
Our might he will very quickly know,
We’ll never flee,
But victors be,
Or else die.

The bugle’s brazen blare
Will fill the land with warlike demonstration.
“Meet us, if you dare;”
Will be the daily challenge from each nation.

On to death and glory,
Slaying,
Flaying,
You will live in story
As soldiers rare.

Your nation looks to all,
To immolate yourselves on duty’s altar,
Forward tho’ you fall,
Proud, patriotic hearts should never falter,

Loving lips will bless you,
Truly,
Duly,
Arms of love caress you.
Hear beauty’s call!

Oh tremble, Papagallo!
Clear the track, they’re on their way!
Oh tremble, Papagallo!
They will rout you in dismay.

In serried ranks onward press to meet the foe!
He’ll quail before their battle cry. Rah! Rah!
Their might he will very quickly know;
They’ll never flee.
But victors be,
Or else they’ll die.

「戦禍の犬どもを解き放て(「許嫁」より)」

戦禍の犬どもを解き放て!
敵に目にもの見せよう、我らに慈悲なきことを
我らが大砲が火を吹けば
パッパガロ王も泣きを見るだろう

山超え谷越え進み行け!
いざ進め!
いざ壊せ!
勇ましく隊列を組めよ
古の騎士たちのように

祖国の旗をひるがえせ
軍楽隊に軍鼓を打ち鳴らさせろ
決して奢るわけではないが
軟弱な敵どもに我らが来たことをしらせるのだ!

鬨の声を響かせろ!
高らかに!
備えよく!
我らが銃声が鳴り渡るのを聞け
突き出た崖に向かっていくのだ

さあ、おののくのだ、パッパガロ!
道を開けろ、我らが先へと進むのだから!
さあ、おののくのだ、パッパガロ!
お前を滅ぼすまで追い詰めてやるぞ

どの階級の者も身を寄せて、敵に当たるまで突き進め!
我らが鬨の声におののくだろう、やあ! やあ!
我らがいさおしを、敵はすぐさま思い知るのだ
我らは逃げたりしない
勝利か然らずんば
死あるのみだ

ラッパの真鍮の輝きが
国土に満ちて、戦へと人を駆り立てる
「相手しよう、恐れがないなら」
毎日でも手合わせしよう、どの国からの挑戦だろうと

死と栄光に向かって進め
殺戮し
鞭打って
いつか歴史に名を残そう
類まれなる兵士の名を

国家が臣民皆に望むのは
自らを焼き尽くす捧げ物として定め、祭壇に捧げること
たとえ倒れようと進むのだ
誇り高き、愛国の心は決してくじけるものではないのだから

愛くるしい言葉が、祝福するだろう
誠実に
望むままに
優しくその腕で包み込むだろう
麗しき人の声に耳を傾けよ!

さあ、おののくのだ、パッパガロ!
道を開けろ、我らが先へと進むのだから!
さあ、おののくのだ、パッパガロ!
お前を滅ぼすまで追い詰めてやるぞ

どの階級の者も身を寄せて、敵に当たるまで突き進め!
我らが鬨の声におののくだろう、やあ! やあ!
我らがいさおしを、敵はすぐさま思い知るのだ
我らは逃げたりしない
勝利か然らずんば
死あるのみだ

 ジョン・フィリップ・スーサ(John Philip Sousa、1854~1932年)が1898年に自作のオペレッタ「許嫁(The Bride-Elect)」のために書いた曲。スーサの楽団(Sousa's Band)が行進曲の形で演奏したものが、ビルボードのヒットチャートで五位を記録しています。

the dogs of war:シェイクスピアの戯曲「ジュリアス・シーザー」に出て来るセリフが由来の慣用句。直訳すれば戦争の犬で、戦争のもたらす災厄を指して使います。近年は傭兵の意味で使われることが多いです。
King Papagallo:おそらくオペレッタの敵役の名前。イタリア語でオウムあるいは狼の意味があります。「Rah」Hurrahの略。戦闘の時の掛け声。

The Lyric Trio(
William F. Hooley、Harry Macdonough、Grace Spencer)による歌唱。

 



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