George W. Johnson

2019年12月19日

The laughing song

As I was coming around the corner I heard some people say.
Here comes the dandy darkie here he comes this way.
His heel is like a snow plod his youth is like a trap
And when he opens it gently you will see a fearful gap
And then I laughed
(Laughter)
I could not help from laughin’
(Laughter)
I could help from laughin’
(Laughter)

They say his mother was a princess his father was a prince.
And he’d be the Apple of their eye if he hadn’t been a quince.
He be the king of Africa and the sweet by and by
And when I heard him say it I laughed until I cried
And then I laughed
(Laughter)
I could not help from laughin’
(Laughter)
I could help from laughin’
(Laughter)

So now kind friends just listen to what I’m going to say.
I’ve tried my best to please you in my simple little way.
Now whether you think it’s funny or quite a bit of chaff.
Why all I'm going to do is give this little laugh.
And then I laughed
(Laughter)
I could not help from laughin’
(Laughter)
I could help from laughin’
(Laughter)

「お笑いソング」

俺が通りの角を曲がっていったら、誰かが話してるが聞こえてきたんだ
「小粋な黒ンボがやって来るぞ、あいつこっちに来るんじゃないか
雪山でも登るみたいな歩きっぷりで、あくちときたらネズミ捕りみたいだ
あいつがあんぐりとそいつを開けたら、でっかい穴が空いておっかないぞ」
それで俺は笑ったのさ
アハハハ……
笑いが止まらなくなったんだよ
アハハハ……
笑いが止まらなかったのさ
アハハハ……

噂してるよ「あいつのお袋は王女さまで親父は王子さまなんだとさ
親の目にはリンゴみたいにかわいいんだと、マルメロみたいにゴツゴツじゃなきゃね
そのうち、あいつはアフリカで愉快な王さまになるんだろうよ」
誰かがそういうのを聞いて、俺は涙が出るほど笑ったのさ
それで俺は笑ったのさ
アハハハ……
笑いが止まらなくなったんだよ
アハハハ……
笑いが止まらなかったのさ
アハハハ……

そんなこんなでお立ち会い、俺のいうことを聞いとくれ
こんなささやかなやり方で、あんたらを笑わそうと一所懸命やってるんだ
笑えるって思ってくれるのか、バカにしてるって思うのか知らないけど
俺がやって見せられるのは、ちょっとばかし笑って見せることなのさ
それで俺は笑ったのさ
アハハハ……
笑いが止まらなくなったんだよ
アハハハ……
笑いが止まらなかったのさ
アハハハ……

 アフリカ系アメリカ人で初めてレコード業界のスターとなったジョージ・W・ジョンソン(George W. Johnson(1846~1914年)が、1894年に書いて自ら歌った曲です。ジョンソンは口笛での流行歌の演奏や、独特の笑い声を聞かせることで、観客を楽しませるエンターティナーでした。この曲はジョンソンによって1895年、1901年、1902年と繰り返し録音され、1901年にはビルボードのヒットチャートで二位を記録しています。正岡子規は1901年の随筆「墨汁一滴」の中で「西洋の歌の中にラフイング、ソング(笑歌)と題するのがあつて何の事だかわからぬが、調子は非常な急な調子で、ところどころに笑ひ声が這入つてゐる歌であつた。」と、この歌のことを記述しています。

darkie:肌の黒い。
His heel is like a snow plod:別のテキストではHis ear is like a snow plowとなっていて、その場合「あいつの耳はまるで雪かきみたいで」となります。
his youth is like a trap:続く文から判断して、youthはおそらくmouthの綴り間違い。閉じた状態での口を罠か何かに例えています。
be the Apple of their eye:目の中に入れても痛くないくらいかわいい、と言うのに当たる英語の表現です。
a quince:マルメロ。ゴツゴツして固く酸味があって、生食に向かない果物です。形もきれいで甘いリンゴとの対比となります。

 



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hanmyo at 06:30|PermalinkComments(0)
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