Chauncey Olcott

2023年05月14日

Too-Ra-Loo-Ra-Loo-Ral: That’s An Irish Lullaby

Over in Kilarney,
Many years ago,
Me Mither sang a song to me
In tones so sweet and low.
Just a simple little ditty,
In her good ould Irish way,
And I’d give the world if she could sing
That song to me this day.

Too-ra-loo-ra-loo-ral,
Too-ra-loo-ra-li,
Too-ra-loo-ra-loo-ral,
Hush, now don’t you cry!
Too-ra-loo-ra-loo-ral,
Too-ra-loo-ra-loo-li,
Too-ra-loo-ra-loo-ral,
That’s an Irish lullaby.

Oft, in dreams, I wander
To that cot again,
I feel her arms a huggin’ me
As when she held me then.
And I hear her voice a hummin’
To me as in the day of yore,
When she used to rock me fast asleep
Outside the cabin door.

Too-ra-loo-ra-loo-ral,
Too-ra-loo-ra-li,
Too-ra-loo-ra-loo-ral,
Hush, now don’t you cry!
Too-ra-loo-ra-loo-ral,
Too-ra-loo-ra-loo-li,
Too-ra-loo-ra-loo-ral,
That’s an Irish lullaby.

「トゥラ、ルゥラ、ルラル:これがアイルランドの子守唄」

はるかなるキラーニー
幾とせも昔のこと
我が母は歌い聞かせた
優しく穏やかな声で
それは素朴でささやかな歌
懐かしいアイルランドの節
この世界を捧げてもいい、母に歌ってもらえるなら
あの歌を今日この日に、聞かせてもらえるのなら

トゥラ、ルゥラ、ルラル
トゥラ、ルゥラ、リィ
トゥラ、ルゥラ、ルラル
おやすみ、泣かないで
トゥラ、ルゥラ、ルラル
トゥラ、ルゥラ、リィ
トゥラ、ルゥラ、ルラル
これがアイルランドの子守唄

夢の中でよく私は巡り歩き
あの小さな家に帰って
母の手に抱かれているように思う
あの頃、母が抱いてくれたように
母が小さな声で歌うのが聞こえる
遠い昔の日に私に歌いかけてくれたように
あの頃、母は私をあやして寝かしつけてくれた
小屋の戸口からおもてに出て

トゥラ、ルゥラ、ルラル
トゥラ、ルゥラ、リィ
トゥラ、ルゥラ、ルラル
おやすみ、泣かないで
トゥラ、ルゥラ、ルラル
トゥラ、ルゥラ、リィ
トゥラ、ルゥラ、ルラル
これがアイルランドの子守唄

 ティンパンアレーの音楽家ジェームズ・R・シャノン(James R. Shannon、1881~1946年)が1914年初演のミュージカル「シャミーン・デュ(Shameen Dhu)」のために書いた楽曲で、舞台初演前の1913年にチョーンシー・オルコット(Chauncey Olcott、1858~1932年)がレコード化して知られるようになりました。1944年にはビング・クロスビー(Bing Crosby、1903~1977年)が映画「我が道を往く(Going My Way)」の中で歌って再び流行しています。ビルボードのヒットチャートでは1913年のチョーンシー・オルコットのものが一位、1944年のビング・クロスビーのものが四位を記録しています。

Kilarney:Killarney。アイルランド南西部にある三つの湖とそれを取り巻く地域。
Me:myの視覚方言。
Mither:mother。ビング・クロスビーは普通にmy motherと歌っている。
ditty:短い単純な歌。
ould:oldの視覚方言。
Too-ra-loo-ra-loo-ral:toora-loora-loo、turelureluなどとも綴られる。元はフルートの音色を模した言葉らしい。
Hush:静かに。
Oft:often。
cot:粗末な小屋。
of yore:昔の。
fast asleep:熟睡して。

チョーンシー・オルコットの歌唱
 

ビング・クロスビーの歌唱
 



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2020年09月27日

Molly O!

She’s plain Molly O, simple and sweet,
My heart is gone, I lay me at her feet;
So light her tread, so fond her gaze,
Who would not love my Molly dear!
Clouds are but sunshine, skies ever clear,
Happy am I, lads, when Molly is near,
Heart’s fondest echo, Love’s sweet refrain.
Still call me back to my Molly again!

She’s plain Molly O, simple and sweet,
She’s plain Molly O, her heart is love’s retreat,
She’s plain Molly O, lovely, divine,
Oh, would that I could call Molly mine!

Brave soldiers may war, heroes may die,
With Molly, dear, the world I would defy
Tender her heart, loving and true,
Flow’rs of the valley call her queen!
So like the lily, so like the rose
Her laugh’s like sunshine to nature’s repose,
Her eyes are jewels, more rich and bright.
Than those in Heaven that sparkle at night!

She’s plain Molly O, simple and sweet,
She’s plain Molly O, her heart is love’s retreat,
She’s plain Molly O, lovely, divine,
Oh, would that I could call Molly mine!

「モリー・オー!」

あの娘は気取らないモリー・オー、飾り気ないけどかわいくて
僕は心を奪われて、あの娘の足元に身を投げ出すのさ
軽やかなその足取りに、優しげなその眼差しに
僕のモリーを愛せない人なんている訳がないのさ!
曇り空も太陽が払って、空はいつでも澄みきって
幸せなんだよ僕はね、モリーがそばにいてくれるだけで
心が愛しくこだまを返す、恋が親しく繰り返す
いつでも僕を呼び戻すのさ、僕のモリーの元へとね!

あの娘は気取らないモリー・オー、飾り気ないけどかわいくて
あの娘は気取らないモリー・オー、あの娘の心は恋の憩うところ
あの娘は気取らないモリー・オー、愛らしく、尊くて
ああ、モリーが僕だけのものと言えたらいいのにな!

勇ましい兵士たちは争い、勇者たちも命を落とすだろう
モリーのためならね、僕だって世界を的に回してもいい
優しいその心は、愛に満ちて誠実で
谷間に咲く花々も、あの人を女王と呼ぶのさ!
まるで百合のように、まるでバラのように
あの娘の笑い声は陽の光のようで、天然の安らぎなのさ
その瞳は宝石で、もっと豊かで明るいんだよ
夜に天空にきらめくものよりもずっとね!

あの娘は気取らないモリー・オー、飾り気ないけどかわいくて
あの娘は気取らないモリー・オー、あの娘の心は恋の憩うところ
あの娘は気取らないモリー・オー、愛らしく、尊くて
ああ、モリーが僕だけのものと言えたらいいのにな!

 作詞家ウィリアム・ジェローム(William Jerome、1865~1932年)、作曲家ジーン・シュウォーツ(Jean Schwartz、1878~1956年)の「ビデリア(Bedelia)」(http://yogaku-manyoshu.blog.jp/archives/6870042.html)の歌詞の中で、俳優のチョーンシー・オルコット(Chauncey Olcott、1858~1932年)と共に名前の挙げられている歌です。ウィリアム・J・スキャンラン(William J. Scanlan、1856~1898年)が楽曲を提供している、1891年の喜劇「愛おしき人(Mavourneen)」の劇中歌です。この劇の1900年頃の公演にはオルコットが出演しています。1913年にオルコットの歌ったレコードがリリースされています。

retreat:安全な場所、憩いの場。
repose:憩い。 

 オルコットのレコードの動画はYouTubeにはありませんでしたが、アメリカ歴史的録音目録(Discography of American Historical Recordings)のサイト(https://adp.library.ucsb.edu/index.php/matrix/detail/2000021457/38659-Molly_O) できことができます。



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